ご紹介くださった方は80年前のベーゼン、その方の先生も新しいベーゼン、そして今日初めて会う小さなお子さんお二人のお母さんのピアノも50年前のベーゼンドルファーです。
先生のお宅は別の調律の方が見えていますが、古いベーゼンは!という事で私にご紹介いただきました。
音大出身の若いお母さんと5才になったお嬢さんがお使いになる大切な楽器です。中古でお求めになられたのですが、しばらく間が空いてしまいかなり状態が悪くなっていました。
後ろの壁にはなんと!フェンダーのジャズベースとギブソンのレスポール!!
ピアノを2階に吊り上げ移動をしたら、ご主人もギターを弾けるようになるそうですよ!
鍵盤は当時ヨーロッパ最大のピアノ部品メーカー!
Herrburger,Brooks社のモノ! 19世紀はじめ頃に創業された老舗部品メーカーです。
製造番号がないなあ・・・と、響板を磨いてみると出てきました!
1970年製!
ザンネンなことに響板にクラックが!! ベーゼンドルファーは外枠も響板と同じく柔らかいトウヒ材で作られている、デリケートな楽器です。
でも音質には影響ないようでホッとしました。
50年たっても美しいアクション・美しい音!
ヨーロッパで使われていた楽器らしく、明るく軽やかなサウンドです。すばらしい!